夏の終わりの恐怖体験 投稿者:A.H.(自営業)
私は東京の片隅の小さな蕎麦屋の店主です。
決して繫盛店とは言えませんが日本ではウチだけニューギニア料理を出してるということもあってわざわざ遠方から足を運んでくださるお客様も少なくありません。
今週はテレビの生中継も入り今日がそれからはじめての営業日のために12時の開店と同時に店内は満席となり、私はひとり注文に調理にてんてこ舞い、夕方お客さんがひいた客席に横になってすぐに眠りこんでしまいました。
どの位の時間寝てたのかわかりませんが目を覚まし時計を見ると5時をまわってました。
次から次へとお客さんが来たのでお皿やコップの洗い物をする間もなく流し台に溜め込んでいたのでもう今日は店を閉めて台所を片付けて帰ることにしました。
厨房へ向かうと溜めてた洗い物の鍋や皿が片付けられています。と、いうか使った形跡が全くありません。
冷蔵庫を開けると今朝買った食材がそのまま入っています。
そうです。
今日はこの世のお客さんは一人も来ていないのです。
TVの影響皆無でお客さんが一人も来なかったのです。
精霊にいたずらされたのでしょうか?
でもウチの店はそんなことが時々あるのです。
夏の終わりの出来事です。